皆さんこんにちは、GAGAHIRANOの平野です。
今回は前回に説明した3種類のヒト幹細胞の一つ、内胚葉ヒト幹細胞についてご説明させて頂きます。詳細は以下の通りです。
内胚葉ヒト幹細胞(Endodermal Human Stem Cells)は、胚の形成初期に存在する内胚葉(endoderm)組織から分離される幹細胞のことです。内胚葉は、胚の形成と消化管、呼吸器、肝臓、膵臓、甲状腺などの内部器官の発達に重要な役割を果たす組織です。
内胚葉ヒト幹細胞は、他の幹細胞と同様に自己複製能(自己増殖)と多能性(多様な細胞への分化能力)を持っています。これらの幹細胞は、人間の体の内部器官に分化することができます。内胚葉ヒト幹細胞は、他の幹細胞(例:胚性幹細胞や成体幹細胞)と比較して、以下の特徴を持っています。
起源: 内胚葉ヒト幹細胞は、胚の形成初期における内胚葉組織から分離されます。内胚葉は、消化管の上皮、肝臓、膵臓、呼吸器の上皮、腸上皮、甲状腺などの器官の前駆細胞を含んでいます。
多能性: 内胚葉ヒト幹細胞は、内部器官の多様な細胞タイプに分化する能力を持っています。例えば、消化管上皮細胞、肝細胞、膵島細胞、肺上皮細胞、胃腺細胞、腸腺細胞など、さまざまな内胚葉起源の細胞タイプに変化することができます。
細胞治療への応用: 内胚葉ヒト幹細胞は、再生医療や細胞治療の分野で有望な研究対象とされています。これらの幹細胞は、肝臓や膵臓の機能不全、消化管の疾患、呼吸器の障害など、内部器官の損傷や疾患の治療に使用される細胞や組織を生成することが期待されています。
要は、『身体の内部組織を作るのに必須な細胞』と言う事が分かりますね。
そして人の体の中でこの内部組織、内臓が1番大切で、ミトコンドリアがエネルギーを分配する時に1番優先順位が高い場所になります。
この優先順位が育毛に物凄く密接に関わってきますので、ぜひ覚えておいて下さい。
次回は『中胚葉ヒト幹細胞』についてご説明致します。
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